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大阪の住宅メーカー「泉北ホーム」のプレミアムパッケージで契約を行い、営業さん、設計士さん、ICさんとの打ち合わせを経て、2021年3月3日から着工が開始!
こちらの記事は「建方工事完了!これからの流れについて【泉北ホーム新築工事】~着工56~57日目~」からの続きとなりますが、2021年4月28日の時点で、「着工58日目」を迎えました。
はてさて、全体の日程的に、約3分の1の工程が終了した事になりますが、まだまだ工事は進んでいきます。
今回は「着工58日目」に施工が行われた、「ルーフィング工事」についての記事となります。
【泉北ホームで家づくり】新築で重要なルーフィング工事とは?
敷地面積125.18㎡(37.86坪)、総施工面積110.97㎡(33.56坪)の、ツーバイフォー工法の2階建て。
これまでの道のりとして「基礎工事」「建方工事」と続いてきましたが、それぞれの工事の初日は下記となります。
着工の始まりとなる「基礎工事の初日」
構造体の組み立てが始まった「建方工事の初日」
さて、着工57日目までの様子は下記の通り
棟梁が不在でしたので、住宅の中に入る事は出来ず!
メッシュシートで見えにくいですが、野地板(のじいた)まで完成していて、その上に雨除けのブルーシートが貼られている状態でした。
棟梁曰く、ブルーシートを張るのに1人で「1時間30分程」掛かるとの事で、最後の最後まで丁寧な仕事っぷりに感謝感謝です。
着工58日目 ルーフィングの施工
この日はお仕事でしたので、夕方頃まで現場に行くことは出来ませんでしたが、小雨がパラつく生憎の空模様となっていました。
基本的に雨の日はお休みという固定概念があったので、工事は進んでいないだろうなと思いながら現場に到着。
パッと見は、何も変わっていないように見えるのですが、赤枠で囲った屋根部分を、よーーーく見ると・・!
「屋根のブルーシートが無くなってる!」
「建方工事工程表」を見ると、着工58日目(4月28日)に「ルーフィング工事」と書かれていたので、少々の雨だろうと施工が予定通りに行われたようですね。
ルーフィングとは?
これまた聞きなれない言葉ですが、「ルーフィングとは、屋根仕上げ材の下に敷く、防水シート」の事です。
画像引用元:
業者さんによっては、「屋根葺き用紙」や「屋根下葺き材」とも呼ばれてようですね。
結露もですが、「住宅にとっての天敵となる水分」
屋根仕上げ材と合わせて、せっかくの新築が「雨漏り」なんて悲惨な事にならないために、縁の下の力持ちとなる二次防水「ルーフィング」は、ある意味では屋根本体以上に、めちゃくちゃ重要な建材となるのです。
「めちゃくちゃ重要な建材となるのです!(`・ω・´)キリッ」
とか偉そうに書いちゃってますが、私自身、ここ数日までは存在すら知りませんでした(^▽^;)
上記写真のように、屋根が出来上がると「ルーフィングシート」は隠れてしまうので、そこまで重要視されず、住宅メーカーによっては殆ど説明のないまま、工事が進んでいってしまう事が多いようです。
ルーフィングシートの種類と特徴
ルーフィングシートとひと言でいっても、様々な種類に分かれています。
大きく「透湿(とうしつ)性能に優れた透湿系」と「防水性能と止水性能に優れた非透湿系」の2種類に分けられています。
透湿性とは、水滴になる前の蒸気状態の水分を、外に逃がす性質の事で、結露対策となります。
ただ「透湿系ルーフィングシート」は、価格の高さもあってか、日本では全体で数パーセントほどのシェアしかないようです。
非透湿 アスファルトルーフィング
混ぜ物のないストレートアスファルトに、板紙や不織布を含浸させたもの。
最も一般的で、様々な住宅やビルの屋上で使われていて流通しているのが、「アスファルトルーフィング940」です。
この「940」というのは単位面積質量の事で、「アスファルトルーフィング1500」という製品もあるようですが、基本的に重い方が防水・止水性能が高いとの事。
ただ非透湿となるので、湿気はこもりやすくなります。
日本では大正時代から広く使われるようになり、防水材として古代エジプトのピラミッドでも使われていたようです。
グレートとしては一番低く安価で、耐久年数は10年を超えたあたりから、急激に劣化が進みます。
非透湿 改質アスファルトルーフィング
上記の「アスファルトルーフィング」を改良。ゴムや合成樹脂、ポリマー、プラスチックなどを混入させ、高温や低温にも強く、耐久性を高めたのが「改質アスファルトルーフィング」です。
「改質アスファルト」「ゴムアスルーフィング」「ゴムアス」など、様々な呼ばれ方があるようですが、基本的に全て同一となります。
こちらも非透湿となるので、湿気はこもりやすくなりますが、防水・止水性能に優れています。
「アスファルトルーフィング」と比べてお値段はあがりますが、耐久年数が大幅にアップ!約2倍となる20年となっています。
透湿性 透湿ルーフィング
「透湿ルーフィング」の特徴として、雨などの水分は通しませんが、結露の原因となる、湿気を逃がす事が可能となるわけです。
泉北ホームをはじめ、様々な木造住宅メーカーでも「遮熱透湿防水シート」が、外壁仕上げ材の裏側に張られて、湿気対策が行われています。
「屋根通気工法」を用いないと性能を100%発揮出来ない、というか施工する意味がなくなるので、非透湿性のルーフィングと比べると、設置する敷居は高め。
高気密・高断熱のお家を目指し、「屋根通気工法」が標準となっている「泉北ホーム」と相性が良いように思えますね。
ただ「屋根通気工法」だけでも、野地板に生じる結露のリスクを減らしてくれているので、「絶対に透湿ルーフィングじゃないとダメ」というわけではないようです。
耐用年数は、驚きの「50年」となりますが、そのぶん価格は高めとなるようですね。
透湿性 遮熱ルーフィング
年々、夏場の日差しは強くなる一方で、新築で「2階がめちゃくちゃ暑い!」という声をよく聞きますね。
そういった地域や季節に強いのが、アスファルトルーフィングや、透湿ルーフィングに遮熱性能を加えたものを「遮熱(透湿)ルーフィング」といいます。
夏は外から降り注ぐ熱気を弾き、冬場は室内の暖かい空気を外に逃がさない性質を持ちます。
耐用年数も50年と高く、初期費用は高くなりますが、将来的にランニングコストを抑える事が出来るので、長い目で見て採用する価値は多いにあると思います。
泉北ホームでは「アスファルトルーフィング940」が標準
さて我らが泉北ホームの標準装備は「アスファルトルーフィング940」となります。
防水・止水性能は優れていますが、最もグレートの低いルーフィングで、耐用年数も10年程と、長期で見てランニングコストが多く掛かってしまいます。
画像引用元:
大手の田島ルーフィング製品となり、 日本で最も普及しているわけですので、10年後にいきなり雨漏りしてしまうという事は少ないかもしれません。
透湿性がないので、屋根の湿気が心配ではありますが、泉北ホームで標準となっている「二重屋根通気工法」で、基本的な寿命は伸ばしてくれるはず!
出来る事なら、10年20年と長持ちして欲しい所です(^▽^;)
泉北ホームでのグレードアップ費用について
泉北ホームに限らず、住宅メーカーで特に説明や記載がない際は、「アスファルトルーフィング940」が使われているケースが殆どのようです。
オプションになるようですが、他の泉北ホームの施主様では、1つ上の「改質アスファルトルーフィング」に変更されている方が多いようですね。
屋根の大きさや形状、タイミングによっては価格は変動するとは思いますが、数万年から数十万円になるかならないかの価格で変更が可能のようです。
数万円の出費で、耐用年数が10年から、20~30年に伸びてくれるのですから、検討に値する項目だと思います(もう少し早く知っておけば我が家も・・( ノД`)シクシク…)
合わせて読みたい関連記事
泉北ホームとの出会いから、「営業さん」「設計士さん」「ICさん」との打ち合わせ内容、住宅設備のショールーム巡り、我々夫婦の感想など。
これまでの家づくりの流れを「打ち合わせを中心に、時系列に沿ってまとめた記事」となっています。
着工から基礎工事終了まで
2021年3月3日の着工日から、約1ヵ月後となる「基礎工事終了」までを、時系列にまとめた記事が下記となります。
泉北ホームで契約された方、家づくりがどのような形で進行していくのかなどなど、皆様の参考になれば幸いです!
最後に これから家づくりをされる方々へ
泉北ホームで打ち合わせの際、ルーフィングについて、設計士さんから説明をして頂けていたのかもしれませんが、我々夫婦の記憶に残っていませんでした💦
どちらかというと、間取りや住宅設備に目が行きがちでしたが、長い目で見て、住宅の構造や性能にお金を掛ける事は、決して無駄ではないと思います。
泉北ホームに限らず、これから家づくりを始ようと考えている皆様も、ぜひルーフィングシートについて、グレードアップを検討されては如何でしょうか!
さてさて、ここまで読んで頂きありがとうございます!
次回「内部造作工事の始まり【泉北ホーム新築工事】~着工59日目~」に続きます!